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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第13章 13.BAD STANDARD


「バッター4番 花刈ジン太!」
青空の下、少年は大きく声を上げる。
「かっこいいバックスイングからーーー」
振り上げられる箒、空から落ちてくる真っ白なボールが目の前に来ると勢いよく振った。

「だらっしゃア!!殺人ホームラン!!」



その箒を振った先にいた客人のことなど気付かずに。








ガラリと戸が開けられると、ここの従業員である握菱鉄裁は驚いた。
「こらジン太!まだ開店時間には早い……」
すると、ジン太と呼ばれる頭にたんこぶのできた少年の後ろにいる人物に視線がいく。
脇腹が何故か土ぼこりで汚れたその人はやけにニコニコしており、握菱鉄裁はたらりと背中に冷や汗が流れるのを感じた。
「仕方ねーだろ!芭蕉がどうしてもあけろってウルセーんだから!」
「おはようございます鉄裁さん、浦原さんは起きてますか?」
淑やかな口調の客人……臨はとても冷めた目で鉄裁を見つめる。
慌てて鉄裁は一礼すると口を開いた。
「芭蕉殿でしたか、少々お待ちを、今店長を起こしてまいります故…」
「ザーンネンでしたー、今日はもう起きてるよン♡」
くあっと大きな口を開けてあくびをするその男に臨が顔を顰める。
それに気にもとめず、男は言葉を続けた。
「おふァよ、テッサイジン太雨、そんで、イラッシャイマセ芭蕉サン。ちょーど、昨日新しいのを尸魂界から仕入れてきたトコっスよ。さ、今日は何をお求めで?」

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