第141章 ???.Different Talk
「ああ ちなみに俺は臨のことが好きだからな」
「私は別に好きじゃない」
告白とも捉えづらい告白に 周りの生徒の目が一斉にこちらへと集まるも即答で返事を返し 次の授業の教室へと歩を進めようとする。
すると彼は 私の隣を歩き始め 私は眉根を寄せた
「お前の選択は鬼道だろう?」
向かう方向が全くの逆だ
私は斬術を選択していたし 浮竹と京楽は鬼道を選択していた筈だ
すると浮竹はいいんだと言って私の隣を歩いた
私と浮竹が交際を始めたきっかけは院外実習の時に めずらしく真剣に告白されたときのことだった
あの日以降彼は私に毎日何かしらにつけて好きと言うようになり 正直鬱陶しさに拍車がかかっていた。
「………ならば 交際でもしてみるか?」
折れたのは 私だった
その時の浮竹は今まで以上に顔を赤くし 熱でもあるのではないかというほどだった。
まあ事実 その晩彼は寝込んでいたのだが
それよりも 羞恥なのかなんなのか顔を赤くするこの男に私は何故か興味を惹かれた