第139章 182.GET BACK FROM THE STORM
石田が ふと何かを思い出すと 一護を呼んだ。
「そういえば 尸魂界を出る時 ……浮竹さんに何か渡されてなかったか?」
「ん?あァ これだよ」
襟から何か プレートのようなものを取り出す。
それを三人が覗き込むと 一護は許可証だってよと答えた。
「許可証?」
「死神代行戦闘許可証 通称代行証!」
一応 尸魂界にも
死神代行の発生に
対応した法律があってね
現れた死神代行が
尸魂界にとって
有益であると
判断された場合
古来から
必ず
これを渡す決まりになっている
「………って言って貰ったんだ。色々役に立つだろうからいつも持っとくようにしろってさ」
それを見て 石田は何か考え込む。
そのようすに一護は聞いてんのかと訊くと 石田はもちろんと答えた。
「……このマーク どっちかっていうと代行禁止って感じのマークだな」
茶渡がそう言うとヤなこというなよと一護が眉を顰める。
すると織姫は石田の家はここら辺じゃないかと指を指した。
「あ、ほんとだ!浦原さん 僕この辺でいいです!」
「じゃあな石田!また何かあったらよろしく頼むぜ!」
一護が石田の背を見送りそう言うと 彼は不敵に笑った。
「何を言ってるんだ?忘れたのか?黒崎 君と僕は死神と滅却師……次に会う時は 敵同士だ じゃあな!」
ばさりと飛び降りる石田
それに織姫は素直じゃないねと笑った
穿界門が閉じられ 臨があっけない15年の終わりだったなと目を細めると浮竹は臨を呼び 隊舎へと帰るぞと声をかけた。
任命されたといえど 任命式が終わるまで臨は十三番隊の隊員
臨は顔を引き締め 浮竹の後を追った。