第139章 182.GET BACK FROM THE STORM
8月31日 午後8時39分
一護達が現世へと帰ったその日の夜 臨は自室の上の屋根に登り 季節の移り変わりを知らせるスズムシの声を聞きながら 15年ぶりに見る瀞霊廷での星空を一人眺めていた
長いようで短い 15年の終わりは呆気ないものだった
それもそうだ 彼女にとって15年など いままで生きてきた(死んでいるのに生きているとは滑稽だが)時間に比べれば ほんの一瞬だ。
見た目は若い彼女も 実際の年齢としては浮竹や京楽ですらも優に超えている。
否 彼女自身の記憶にはないが もしかしたら卯ノ花すらも超えているのかもしれない。
それでは 彼女の少し長い 過去の話をしようか