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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第137章 180.Something in The Aftermeth



そして臨は一護の手を振りほどくと 何やってんだろうな私 と照れたようにその手をひらひらさせた

「……その、だな。一護くんには私のワガママをきいてもらってしまったしこんなもので感謝しきれるほどのものではないのだが………と、とにかく、お礼だ!遠慮なく食べてくれ!」

ずいと そのチョコレートの缶を押し付けてくる臨に 一護は天然なのかと内心思うが これ以上モメると本当に臨が死んでしまうほどの事が起きてしまうのではないかと思い、そのチョコレートを受け取った。







「……取り乱してしまいましたね、申し訳ありません」
まだ 少し赤い頬を抑えながら 臨が 少しぬるくなったお茶を口にする。
そして ふと思ったことを 一護は口にした。
「臨って 生きてた時はどんなやつだったんだ?」
「…………生きてた時 ですか」
「ああ、話きいてる感じだと尸魂界で生まれたような感じはしないし、流魂街でルキアと暮らしてたってことは生きてた時があったってことだろ?」
その問いに臨の言葉がつまる。
そして一拍 心を落ち着かせると、臨はゆっくりと しかし簡潔に答えた。



「……私に生きていた頃の記憶は ないのです。」



「…………わりぃ、やなコト聞いちまったな。」
その言葉に臨は気にしないでくださいと笑う。
「過去がないことを 私は不幸だと思ったことは一度もありませんし 私にとっては今がとても幸せです。だから謝らないでください。」
でも 他の人にはこんなこと簡単に聞いてはダメですよと付け加え、臨はクスクスと笑った。
とても 寂しそうに














「あんた 我慢してんだろ」
その言葉に臨が目を大きく見開く。
出た言葉に 一護自身も内心 何いってんだと思うが その次の言葉は思ったよりも簡単に サラリとでた。
「少しくらい誰かに寄りかかってもいいんじゃねえか?………頼りねえかもしんねえけど、俺ならいつでも話くらいは聞いてやるし」
臨がキョトンとする。
その様子に一護は照れたように頭をかくと、彼女は先程と違う笑みを浮かべ ありがとうとつぶやいた。
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