第133章 176.end of hypnosis8
崩れ落ちる狛村に 一護が絶望する
同じ隊長格で ここまで手も足も出ない
「………鏡花水月の完全催眠は完全無欠だ。例えかかるとわかっていても、逃れる術などありはしない。」
市丸が藍染に臨を渡そうと近づく。
「九十番台詠唱破棄!怖いわァ いつの間にそんなトコまでできるようにならはったんです?」
「いや 失敗だ。先生みたいにそう簡単にいかないね。やはり九十番台は難しいよ」
臨が藍染を睨みつける。
「………さて、済まない。君達との話の途中でだったね。」
臨の襟を 藍染が再び掴む。
「そう、朽木ルキア 君が現世で発見された時真っ先に僕が行った事 それが四十六室の抹殺だ。
君達は恐らく勇音くんからこう聞いている筈だ。"藍染惣右介は死を装って行方をくらませ 然る後に四十六室を殺害した"と。だがそれは 間違いだ。君が発見されてすぐに僕は四十六室殺し、中央地下議事堂全体に鏡花水月をかけた。そうして四十六室が生きて会議を続けている状態に見えるようにしておけば、万一何者かが入ってきても異変に気付かれることは無い。尤も 四十六室から許可しない限り 隊長格に議事堂に入る権限など無いんだがね。
そうして僕達は 常に三人の内一人を地下議事堂に置き、それ以降今に至るまで四十六室を演じ続け 全ての命令を操作し続けた。」