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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第2章 1.Death & Strawberry


空座町 午後七時十三分 金曜日
道に転がった青年を踏みつけながら、オレンジ色の髪の少年は面倒くさそうに頭を掻いた。
「何だァ!?イキナリ出てきて山ちゃん蹴倒しといて、その上俺らにココをどけだァ!?」
「何考えてんだてめぇ?死ぬか?あァ!?」
まさに、という男が額に血管を浮かべ、拳を振り上げる。
「何とか言えこの……ぉプッ!!!???」
殴りかかった瞬間、それよりも早くオレンジ色の髪の少年は男の顔に靴の裏をめりこませた。
男が地面に倒れ込み、ドゥっという音が辺りに響く。
「ああッ!トシりんがやられた!!」
「な…何だか知らんがヤベェ…あんな理不尽な暴力見たことねぇ……あいつ絶対アレだ…あんなのと闘ったら確実に殺られる…!!」
そういって騒ぐ男の取り巻きらしき人物たちに腹が立ったのか、倒れている男の頭にある足に思い切り力をいれた。
「オマエら全員アレを見ろ!」
少年が指差す方には、割れた瓶と僅かばかりだが生けられた花。
「問1!!アレは一体何でしょうか!?ハイそこの一番臭そうなオマエ!!」
「え……お、俺?……あ、あの、こないだココで死んだガキへのお供え物…」
「大正解!!」
臭そうと言われた男の顎に、少年の蹴りが決まる。
「ミッちゃーん!!」
「問2!!!じゃあどうしてあの花瓶は……倒れてるんでしょうか?」
そう聞く彼のブラウンの瞳が鋭く光る。
それに怯える青年たちは生唾を飲み込み、彼を恐る恐る見上げた。
「そ、それは……俺らがスケボーしてて倒しちゃった……から……?」
「そうか。」
静かな怒りを含んだ声に、一気に顔を上げる。
そこで青年たちは悲鳴をあげた。
「いやぁあああぁああああ!!!!」
少年の横には血まみれの少女。
その少女は噂で聞いた子供の様子と一致していた。


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