第88章 116.White Tower Rocks
朽木白哉へと、花太郎が一歩一歩近づいて行く。
「よ、よせ花太郎!お前では……」
ルキアが飛び出そうとするのを岩鷲が押さえつける。
(バカ野郎……斬魄刀も持たねえでどうするつもりだよ……震えてんじゃねえか…………怖えェんだろ…弱えークセにカッコつけてんじゃねえよ!!)
「くそったれ……!」
押さえつけていたルキアを後ろへと押し込み、岩鷲が先へと進む。
そして壁に額をつけると、雄叫びをあげた。
ゴ ン
その音に驚き花太郎が振り向く。
「な、何の音……?」
その視線の先には、額から血を流した岩鷲がのしのしと歩いてきていて花太郎は何故か危機感を覚えた。
「のいてろ!」
「が……岩鷲さ……」
襟首を掴まれ、牢へと投げ込まれる。
そして岩鷲と朽木白哉が対面し、岩鷲は声をあげた。
「いくぜお坊っちゃん!!てめーの相手はこの俺だ!!」
悪りーな兄貴
あんたの仇討ちはとりあえず後回しだ
恨むんなら
仲間を見捨てて逃げるような腰抜けに
俺を育てなかった姉ちゃんを恨んでくれ