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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第82章 98.星と野良犬


その後、もともと臨に指導され、才のあった俺達はすぐに真央霊術院に入り、貴族のボンボン共に混じって着実に評価を上げていった

そしてあの日








その日は臨の薦めで受けた護廷十三隊の入隊試験の二次試験の合格発表日だった。
結果は最高、無事に受かり残すは最終のみ。
それをルキアへ報告しようとルキアのクラスの生徒に居場所を聞き出し、あいつのいるであろう場所に着く。
嬉々として報告しようと開く扉



そこには、その貴族がいた。



「………ホ、どうやら邪魔が入った様子。それでは……色好いお返事をお待ちしております故……」
その側近である男がルキアに向かいそう告げると、その貴族と共に部屋を後にする。
俺の横を通り過ぎたそいつはとんでもない霊圧で、目も合わせることができなかった。



「……恋次」



その声に我にかえる。
なんの話だったんだと聞くと、ルキアは目を伏せ重々しく口を開いた。
「……朽木家に、養子に来いと言われた。」
驚きで声が出ない
「学校もすぐに卒業させてやる、護廷十三隊への入隊もすぐに手配するから、と………恋次私は……」
「やったじゃねえか!!」
ルキアの腕を掴み、大きな声をあげてみる。
「朽木家っていったら大貴族じゃねえか!!やったなオイ!!そんなトコに養子に行ったらアホほどぜいたくできるぜ!?どんなメシ食うんだろうな貴族ってのは!!あーーー羨ましいぜクソっ!!しかも今スグ卒業だァ!?あーもー羨ましすぎてムカつくなァ!!オイ!!」
そう言ってルキアの肩をバンバン叩くと、ルキアは突然俺の腕を掴み、その腕を振りほどいた。

「……ありがとう。」











何にも言わなかったけど、臨とルキアが本当の家族ではないことは薄々気付いていた。

ルキアにやっと、本当の家族ができるんだ。
ジャマするな
ジャマしちゃいけない
そう 言い聞かせた。
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