第4章 3.Headhittin'
「井上、その腕どうした?またころんだのか?」
一護が口を開くと、織姫は包帯を指指した。
「あ、これ?ううん!はねられた!」
「はあっ!?はねられた!?車にか!?」
「うん、昨夜ちょっと飲み物買いに出かけた時にゴチーンって、そん時臨ちゃんが声をかけてくれたお陰で大怪我しなくて済んだんだぁ。」
ね、臨ちゃんと言われるが、彼女の顔は浮かない。
そうですね、と小さく相槌を打つと、軽く笑った。
「井上さんはよく怪我するの?」
「あたしってボーっとしてるから……」
てへへと頭をかく彼女に諦めたような言い方はやめろと一護が答える。
ルキアがちらりと臨を見ると、臨は織姫の足元に視線だけ動かした。
「---!!」
ルキアも顔を向け、その顔色を変える。
「……その足の痣、ちょっと見ていい?」
「え、これ?いいよ。これも昨夜できたからはねられた時にどっかにぶつけたんだと思うけど……朽木さん?どしたの怖い顔して。」
「え、あ、痛そうだなと思って……」
そう言うと、織姫は目を丸くした。
「すごい!よくわかるね!ホントこの包帯のとこより足の方が痛いの!」
そう言うと一護が口を挟む。
「オマエそれマヒしてんじゃねぇのか?医者行けよ医者!」
「え?えーーーっと…」
「なんでソコで照れる?」