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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第54章 68.最後の夏休み


「おにーーーーちゃーーーん!!」
「一護ォーーー!!」
「一兄ぃーーー!!」
しかし、身構えた意味もなく3人の体当たりにより一護の体が吹き飛ぶ。
それに遅れて臨がからんからんとゲタを鳴らしあらあらと口元を抑えると、そこに残された五人は冷や汗を垂らし臨を見つめた。
「………いいの?」
たつきが問うてみる。
「止められませんから」
楽しそうに黒崎家を見つめる臨。
すると一護の元から元気な女の子の声が聞こえた。
「ほらほら、おにいちゃんもチョコバナナたべなよー!おいしいよ!はいあーーーん!!」
「あーーん!!」
「い、いらねえよ!てか何でオマエら出店から離れてこっちいんだよ!!」
「なによう!!あたしのバナナが食べられないってゆうの!?」
遊子が大声で喚く。それに一護は耳を塞ぐと酔ってんのかと声をあげた。
「酔ってるぞ。」
一心がさも当たり前かのように答える。それに何でだよと突っ込むと八百超の出店がフルーツジュースかと思ったら間違えて酒混ぜてたみたいだと彼は答えた。
「あの……それ多分ワザとっスよ……」
浅野の言葉にそんなことはどうでもいいじゃないかと一心は指をふる。
その後、ドヤ顔して親指を立て、言葉を吐いた。
「それよりどうだ?むこうに朝の7時から出向いて確保しといた特等席があるんだが、そこにみんなで移動しないか!?」
その言葉に浅野と水色が喜ぶ。
「ホントは川にイカダ浮かべてそこから見ようと思ってたんだがケーサツに捕まりそうになってね!!」
いっそブチこまれてしまえばよかったのにと一護は思うが、口には出さないでおく。
すると一心は今度はたつきと織姫を口説きだし、臨はそれを見てクスクスと笑った。
「それじゃ行くぜヤロウ共!!レッツラドン!!」
バタバタと茶渡、浅野、水色、一心、夏梨、遊子が走り去る。
まるで嵐のようだと思いながら俺も行くかと一護が呟き、臨も追いかけるようにゆっくりとそちらへと向かって行くのを見て、たつきたちは後で行くからと声をあげた。
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