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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第4章 3.Headhittin'


「……わかっているのよお姉様……全てはその匣にかくされているのでしょう……?お母様に託されたその翡翠の小匣に……その匣をわたして!マリアンヌお姉様!さあ!!」
青空の下公園では芝居掛かった声で本を音読する少女の姿があった。
「だめよ!その匣をあけてはだめ!フランソワ!!ああっ!!」
「コラァ!何してんだてめえは!!」
「きゃあ!!」
怒鳴り散らすオレンジの髪の少年、一護は頬を黒く汚しながら眉を寄せた。
そんな彼に現代語の勉強中だとルキアは答える。
「何が現代語のベンキョウだ、人に特訓とかさせといて自分はのほほんと恐怖マンガ音読しやがって!そんなモンどっからひろってきたんだ?」
「拾ったのではない、臨殿から借りたのだ!……む、特訓は終わったのか?」
「臨そんなの読むのか……コショウ入りボール100本ノックだろ?終わったぞ!」
そう言うと一護はランディージョンソンと書かれた謎のピッチングマシーンをぺちんと叩いた。
「コショウの入ったボール延々100個割り続けるなんて一体何の特訓だったんだコレ?このヘンなピッチングマシーンもどっから持ってきたんだか……」
「たわけ!コショウ入りはハズレボールだけだっただろう!」
「ハズレボール?」
「そうだ!」
直後、二人の間に微妙な空気が流れる。
「……まさか、一つ残らず叩いたんじゃあるまいな。」
「おう!カンペキよ!」
そう言うと、ルキアの額に青筋が浮いた。
「たわけ!あれほど頭の描かれたボールだけ狙えと言っただろう!!何のための特訓だ!!」
「だから何の特訓かわかんねーって!そもそもテメーの絵で頭とソレ以外を見分けられる訳ねーだろ!!」
負けじと言い返す一護。
その姿を見て、声をかける少女が二人。
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