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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第3章 2.Statrte


死覇装の襟を掴み、引っ張りながら先へと急ぐ。
「そもそも、ルキアが現世に派遣されたのは私が虚の処理をしきれなくなった為です。一度に別の場所での虚の出現や特殊個体が増え、犠牲になる魂魄も少なくありません」
「あ、あるく、歩くから離せこのっ」
「昨日斬った虚も……魄動を感じにくく伝来神機では正確な位置を把握できないタイプでした。私は犠牲になる魂を減らしたい」
伝令神機に書かれた弓沢児童公園の文字を確認し、一護くんの襟を離した。
「着きました」
「ここ……」
「どうした一護?」
ルキアが彼の顔を覗き込む。
「5歳くらいのガキが、いつも12時近くになるとこの公園で遊んでんだ。」
「友達か?」
「何でだよ。3、4回見かけただけだ。喋ったこともねーよ。」
そう言う彼に、私は伝令神機を渡す。
「何だこりゃ?」
「指令です、尸魂界からの。」
ルキアがそれを覗き込むと、彼女は分かりやすい様に解説を始めた。
「午後12時、前後15分。弓沢児童公園から半径20メートル以内に虚が出現するのか。」
「ええ、恐らくその子供が襲われるかと。」
直後、辺りに虚の声が響いた。
「来ましたね。」
「わああああああぁん!!」
同時に子供の叫び声が響く。
それに跳ね返るように刀に手を掛けた彼に、私は言霊を乗せた。
「縛道の九 撃」
直後彼の体が赤い光に包まれる。
「なっ」
「臨殿!何もそこまで……」
そう言われるが、解く気はないと首を振る。
「ここ最近の空座町における虚の発生数は増加の一途を辿り、先月では1日最大10体の虚が出現しています。その為に尸魂界に要請して、ルキアを現世に送って貰ったのにその力を奪い盗るわ奪い取ったくせにルキアの力が戻るまで手伝いもしないと言うわで……ルキアの力を戻す方法は二つ、霊力が戻るまで現世で待つか。それかキミを殺して死神の力を戻すか」
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