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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第33章 45.ポイント・オブ・パーパス




「やっと見つけたぜ……石田ァ!」


5人の場に緊張がはしる。
すると一護は息を切らしながら、言葉を吐いた。
「本当なら今スグテメーを泣かしてやりてえとこだが……てめぇよりもまず先に俺はこいつをブチのめさなきゃならねぇ!」
一護が自身の肉体に掴みかかる。
4人は驚くが、それを止めることもせず一護は大声を張り上げた。
「コン!!!てめェナニモタモタしてやがったコラァ!!」
「なんで真っ先にオレにキレんだよ!?オレにはあいつにキレた後でいいじゃんよ!!」
ギャンギャンとふたりが騒ぎ、ルキアもその騒ぎに混じり臨と石田が置いてけぼりとなる。
呆れたようにこめかみを抑える臨。かく言う石田は放心状態である。
しかし、何かを思い出したかのように弓を構えると、彼は一護に向けて矢を引いた。
「ふざけるなよ黒崎一護!!君の相手は僕だと……」
放つつもりなどなかったのだろう、しかし、指先から流れた血液により滑りを得た矢が、痛みと共に一護の背中へと吸い込まれていった。
「っしまっ」
直後、一護の刀が霊子の矢を叩き割る。
それに呆然と石田は視線を取られていると、一護は今度石田に向かって口を開いた。
「そうだよ、わかってんじゃねえか。これは俺とおまえの勝負だ………だったら虚を何匹倒すだの何だの言ってんなよ!!俺とおまえの2人でカタつけようぜ!!なァ石田!!!」
「………!」
「何とか言えよ石……」
「お、おい見ろよ一護っ!!」
一護の声がコンによりかき消される。
コンの指差す先に4人の視線が向くと、臨が息を呑んだ。
「………ルキアこの場をお願いします。」
所々ひび割れた空が、一箇所に急激に集まり始める。
なにが起きているのかわからないと言った風のルキアに、臨はポンと頭に手を乗せると、そのヒビへと宙を駆け出した。
「臨殿!!」
同時に臨の背中を追いかけるように、ヒビへと集まっていく虚に鳥肌がたった。
「虚が……ヒビを目指して集まってきている………!」
石田が弓を構え、矢を次々と放つ。
一護が辞めるように声をかけるが、彼は怖いのかと問いかけた。
「怖いならここで見物してるといい!この勝負は僕の勝ちだ!」
石田が階段をかけあがり虚へ挑発をする。
「こっちだ虚ども!!最後の滅却師、石田雨竜が相手をする!!」
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