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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第29章 36.我ら、報復の為に死に至りて


ばっ かばかしい!!

その声に石田は眉を寄せると、一護は言葉を続けた。
「俺がテメーと勝負だぁ?なんでそんなことしなきゃいけねーんだよアホクセー!テメーが死神に何の恨みがあるか知んねーけど俺にゃカンケーないね!」
臨とやれ臨とと手をしっしとする。
それに逃げるのかいと石田が問うと、一護は挑発にゃ乗んねーよとそっぽ向いた。
「……ああ、そうか、思い出したよ。君は朽木さんと芭蕉さんに力を与えてもらった死神……つまりは仮の死神のだったね………二人の許可がなければ、指一本動かすこともできないってわけだ。」
「………何だと?」









「滅却師……ですか。久しぶりに聞いたっスねえ。」
「久しぶり?」
ルキアが不思議そうな顔をする。
それに続けて鉄裁が200年近く名前を聞いていないと答えると、ルキアは聞いたことのない言葉にさらに首を傾けた。
「滅却師とは……いったい。」
「今はもう霊術院では教えませんからね……滅却師とは、嘗て世界中に散在していた対虚戦に特化した退魔の眷属、そして、200年前に滅んだ一族です。」
「滅んだ……」
「ええ、一護くんみたいな力を持つ人間が虚の存在に気がつき、それに立ち向かうべく修行を始めたのがその始まりとされています。死神と同じように、虚を倒すためにね。」
そう言ってキセルに口をつける臨。そこに浦原が付け足しにと言葉を繋げる。
「しかし、死神とは決定的な違いがあって、そしてそれは古くから両者の間に深い溝となって横たわっていたんス……それは、虚を滅却するか、昇華するか。虚を斬魄刀で浄化し、尸魂界へ送ろうとする死神に対し、彼ら滅却師は徹底的に虚を殺すことに拘った。」
理由は至極人間的な判断だと笑う浦原に、ルキアの表情は曇る。
「しかし、その信念故に彼らは滅ぶことになったんス。」










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