第27章 34.Quincy Archer Hates You
「終わったァー!!」
浅野のそんな声が教室に響き、クラス中の緊迫感が抜ける。
「そして死んだァーーー!!!」
そう言って突っ伏する彼に、クラスのみんながああとなんとなく理解すると、水色はダメだったみたいだねと彼に言葉をかけた。
「まあ、ぼくもだけど。」
「気にすんな!期末テストなんて人生においてさしたる意味を持たねえ!」
そう言う一護に浅野が飛びつく。
「よく言った!それでこそ一護ォ!!バカ同士この悲しみを分かちあおうぜ!!」
俺たちは生涯の友と浅野にキメェと一護が一蹴するが、めげないらしく離れない。
「まあ、そういうセリフは結果が出てから言った方がいいね。」
そう言う小島に浅野はどういうことだと聞くと、彼は中間の順位表を見せた。
「あのなあ、こんなモン学年の上位50人しかのらねえだろうが!こんなモンに一護がのってるわけーーーー」
18位 黒崎一護
直後、浅野の口から言葉にならない言葉が吐き出された。
「じゅ、じゅじゅじゅじゅうはちぃ!?ががくがく学年で18番目!?一学年全322名中18番目の成績ってことっスか!?」
嘘だ嘘だとのたうちまわる浅野に帰宅部ですることねえから家で勉強してんだよと冷たくいう一護。
それに散々遊びに誘ったじゃねえかとさらに騒ぐ浅野にうるせえなと一言言った。
「そんなキミにはこのガリ勉メガネをプレゼントだ!」
「いらねえよ。」
浅野の顔面に一護の拳が綺麗に入る。
のたうちまわる彼を無視して小島が偉いねと言うと一護はこんな頭だからなと一言言った。