第23章 23.6/17 op.7
「オレにとっちゃ、大問題!だってあいつ死んだらオレずっとこの体に入ったまんまで、あのクソやかましい家族と暮らし続けなきゃなんないんスよ?……うわもーそんなん絶対たえらんねー!!もう死ぬオレ死ぬ絶対死ぬ!!そういうわけなんでよろしくどうぞ!!」
再び頭を下げるコンに臨がたじろぐ。
「わ、わかりました!わかりましたからやめなさい!」
「マジすか!行ってくれるんスね!!」
コンの顔がパッと明るくなる。
すると臨は目を細めてコンに命令をした。
「その代わり、ここはコンくん、君に任せますよ。」
ルキアの脳裏に、ある人物の言葉が蘇る
"誇りはどうなる?"
ゆっくりと目を伏せるルキア。
"おまえが今力を貸せば、なるほど奴の命は救われるだろう。だがそれは同時に奴の誇りを永遠に殺すことになる"
"いいか、よく覚えておけ。戦いには二つあり、我々は戦いの中に身を置く限り常にそれを見極め続けなければならない"
"命を守るための戦いと、誇りを守るための戦いと。"
ーーーーーそうだーーーーー
これは誇りを守るための戦い。
誰も手を出してはならぬ戦い……!!