• テキストサイズ

POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第22章 22.6/17 op.6


石碑が音を立てて崩れ落ちる。
グランドフィッシャーは自身の体毛を伸ばし、一護を捕まえようとするが、一護もそれを即座に切り落とす。
互角の戦いに見えるが
『のろいぞ、小僧』
そう言って背後に回り込むグランドフィッシャーを間一髪で避ける一護。
僅かに優勢なグランドフィッシャーに一護はクソと叫ぶと走り出した。
『ひひっ、ひひひっ、どうした小僧!!そうしてにげておるだけではこのわしを傷つけることなぞできんぞ!!そうして力まかせに刀を振り回すだけではこのわしを倒すことなぞできんぞ!!』
逃げ回る一護を捉えようと体毛をさらに伸ばしていく。
無限に生え続ける毛に苦戦すると、虚は再び声をあげた。
『その程度の力量で仲間に"手を出すな"などと、よくぞ吐いたものだ!!のう小僧!!!』
(クソっ、デカい図体してるくせになんつー速さだよ!間合いを詰めることもできねえ……攻撃を払いのけるだけでいっぱいいっぱいだ!)
最悪の事態を想定し、一護は我にかえる。
(っ、何考えてんだ俺は!こいつはおふくろを殺した奴だぞ!おふくろが死んで遊子がどれだけ悲しい思いをしたかしれねえ、おふくろが死んで夏梨がどれだけ淋しい思いをしたか知れねえ!!護るって決めたんだ、今がその時じゃねえか!!)
刀を構える一護。雄叫びをあげると、グランドフィッシャーへと切りかかった。
その様子ににやりと笑うそいつに一護はギョッとする。
『迂闊だと言われなかったか?小僧。そうして策もなしに敵の懐に飛び込むのは!!』
振りかぶった刀を片手で受け止められ、一護の頬に冷や汗がつたる。
そら気をぬくと言われた直後、彼の胸に、虚の爪が突き刺さった。
/ 1330ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp