第22章 22.6/17 op.6
「いーーーーーやーーーーーーー!!!!!」
森の中、そんな悲鳴があがりルキアが怒りの声をあげる。
「騒ぐな暴れるな文句を言うな!燃やすぞ!!」
「いやーーーー!!燃やされるのは嫌だけどこっちはもっといやーーー!!!」
そういうコンの顔は一護との唇すれすれ。
もはやキスでもするのではないかという距離まで近づくと、一護の口が臭いと喚き悲鳴をあげた。
「どうせ"キッス♡"するのなら臨お姉様とか井上さんとかがいいっすよ!!いやほんとまじで!!姐さん!姐さんってばああーーーー!!!」
「あきらめろ。」
非情なルキアの声。
コンの脳内に走馬燈のような何かが駆け巡る。
嗚呼……父上、母上お許し下さい………………我が純潔は、花と共に散るらむ…………
と同時に、ルキアの捂魂手甲をはめた手がコンの背中をポンと叩く。
吐き出される義魂丸、それが一護の食道へと入り込むと、今度は一護の肉体が悲鳴をあげた。
「いやーーーーーぎゃーーーーーー!!!!!」
なんとか吐き出そうと指を喉へと突っ込む。それを見苦しいとルキアは一喝すると、遠くを見ている名前を見て息を飲んだ。
(………臨殿)
"これは 俺の戦いだ"
(6年前………か……)
「ルキア」
「!は、はい!!」
「私は、どうするべきなんでしょうね。」
そういう臨の背中に、ルキアは言葉を言うのをやめた。