第269章 462.Why me sad.
「どうした? 二人とも」
その声に 二人が固まる。
「何か 過去に疑問があるのかい」
「……つ…………月島さん……!」
「おかしいな 僕との思い出が信じられないかい。
君を両親から守って育てたのは誰だ?
織姫
チャド
君にそのペンダントをあげたのは誰だ?
どちらも僕だ そうだろう?
その僕にーーー」
「月島ァ!!!」
銀城の怒号が響く。
「あとから過去を捻じ込むな!使いものにならなくなるぞ!今までそれで何人壊したと思ってんだ!」
しかし、織姫と茶渡はひたすらに混乱する。
「へ……へんだなあたし……あたしが今生きてるのは月島さんのおかげなのに……なんで………」
「俺は……俺は月島さんを信じて………」
直後 その二人の目の前に臨が現れる。
そしてその目の前に手のひらを掲げると 二人を一気に堕とした。
直後 背後の気配に気づき 臨が斬魄刀を抜き防御する。
線の細さからは想像できない力に 刀が鳴ると 臨は振り向く遠心力で月島と距離を離した。
地面へと崩れ落ちる二人を 浦原と一心が回収するのを確認する。
「流石っスねえ 臨さん」
「浦原、織姫に変なことしたら殺しますからね。……二人を安全な所に連れて行ってあげてください」
「……言われなくても」
四人が姿を消す。
それと同時に近づく別の四つの気配に臨は気付き 直ぐに斬魄刀を構えた。