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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第266章 ---.2


「これなら、思ったより早く終わりそうっスね」
浦原がホッと息を吐く。
そうだな、と頷いて 列の最後尾に目をやったルキアは、何か黒いひらひらしたものが、こちらへ向かって飛んできていることに気づいた。
「あれは………!」
「地獄蝶…….か」
臨が目を細める。
それは 死神同士の伝令に使用される、地獄蝶の群れだった。

"緊急招集。各隊隊長・副隊長は、即時一番隊隊舎に集合。尚、浦原喜助は件の刀を隊首会議場へ運び入れるように"

地獄蝶は その場に居合わせた隊長・副隊長たちの周囲を舞い、皆に同様の伝令を届けた。
役目を果たすと、再び一つの群れとなり、一斉に瀞霊廷へと戻っていく。
「…………変わられたのですね、総隊長」
臨が目を細める。
「違いますね」

変わったのではない。
護廷十三隊すべての死神が、変えられたのだ。
黒崎一護の数々の行いが、掟に縛られてきた皆の心を揺り動かしたのだーー。
「それじゃ、急ぎましょう!総隊長をお待たせしちゃいけませんから!」
そう言った浦原の顔には 晴れやかな笑みが浮かんでいた。
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