第265章 ---.The Death Save
顔に添えられた手は ゆっくりと胸元へと下りていき、その腰紐に触れられ ゆっくりと解かれた。
袴が床へと落ち、身頃の腰から伸びる真っ白な足が 艶かしく行灯の光を反射する。
お互いに唇を離すと 黄金色の糸がつうと伸び 臨ははにかんだ。
「緊張……しますね」
初めてではないのにという言葉に 浮竹もそうだなと笑う。
既に浮竹は興奮しているのか 熱っぽい瞳で臨を見つめた後 その首筋に顔を近づけ 優しくかみついた。
「っ…!」
ぬるぬるとした感覚に 臨が身を硬ばらせる。
擽ったく 何度も吸い付かれるそれに逃れようとするも、浮竹は臨の腰を左手で強く抱きしめ、逃げられないようにした。
「くすぐったいですよ……」
サラサラとした白い髪が さらに臨の喉を擽る。
それに身をよじらせていると 浮竹は突然顔を話し ゆっくりと口を開いた。
「臨も、付けてはくれないだろうか」
その言葉に 臨は目を大きく見開くと 浮竹は自身の襟を引いて その首元をさらけ出した。
血色の悪い肌に 臨は何を言っているんですかと呟くと、浮竹は曖昧に笑った。
「…………お前は護廷十三隊 十三番隊隊長の浮竹十四郎でしょう?他の隊士たちに示しがつかなくなります」
すると、臨はそっと浮竹の鎖骨にの端唇をつけ 少し強めに噛み付いた。
「っ!」
「まあ、ここならいいでしょう」
赤い跡が 目に痛い。
すると浮竹はそれに気を良くしたのか 膝をつくと臨の曝け出されたその部分に指で触れた。
「っく」
臨の体がびくりと跳ねる。