第19章 19.6/17 op.3
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お母さんが死んだの、あいつが9歳ん時にね。
まあ、そん時はあたしも9歳なんだけど、そんなことはどうでもよくて……
とにかくあいつはまだ9歳で、ヘラヘラしててお母さんにベッタリの甘ったれで………でも死んだ。
次の日からあいつ、学校休んでさ……何してんのかと思ってさがしてみたら、お母さんの死んだかわらにいんの、学校のカバン背負って朝から晩まで。
お母さん探すみたいにウロウロウロウロ、つかれたらソコにしゃがみ込んで……しばらくしたら立ち上がってまたウロウロ。
毎日毎日、朝から晩まで
見てらんなかったな………
「はあっ………はあっ……………な、なぜ逃げる!何がっ」
「………ねぇんだよ。」
一護が振り絞るように、か細い声を出す。
「虚でもなんでもねぇんだよ……!おふくろを殺したのは…………」