第1章 キミを愛した瞬間
何を話して良いか僕はわからなかったです。
いつも周りにはキミ以外に誰かいたのですから。
二人きりなんて初めてです。
いつもとは何かが違う雰囲気に僕は緊張してしまいました。
遥「…なんだか、二人きりだと緊張…するね?」
どうやら彼女も同じ気持ちだったのでしょうか。
黒子「…ですね。なんででしょうか」
遥「…私は…黒子くんと二人きり…だから緊張するんだとおも…う…」
僕はその言葉に思わずドキッとしてしまった。
黒子「…どういう事ですか?」
遥「…!あ、い、いや…な、なんでもない!ごめん…忘れて」
黒子「…わかりました」
忘れる事なんてできない。その一言で、僕は益々キミを好きになる。
抑えられない気持ちが早くも暴れ出しそうだ。
遥「…私、ここだか…きゃ!」
僕は抱き締めてしまった。
気持ちが抑えられなかった。
軽はずみな行動なのはわかる。嫌われたらどうしようとも考えた。
だけど、「好き」は誰にも止められないでしょう?