第1章 キミを愛した瞬間
遥「くろ…こ…く…?」
黒子「すいません、嫌ですか?」
遥「い、いや…その」
黒子「嫌なら、離れます。」
遥「…いやじゃ…ない…」
嫌じゃない
その一言で僕は、キミをこの手で強く抱き締めた。
僕より小さな身体
ふんわりと匂うキミの香り
全てが
愛しい
黒子「…僕は、キミが、天野さんが好きです。僕と付き合ってください」
遥「…私…も…黒子くんが…すき。」
小さい声で、その可愛らしい声で、「好き」と聴いた時、僕はおかしくなりそうなぐらい嬉しかった。
黒子「…こんな場所で、ごめんなさい。でも僕は…」
遥「…まさか黒子くんから告白されるなんて思わなかった…、なんだかとても嬉しい…」
顔をあげ、頬を赤らめながらえへへと笑う。
黒子「…僕も、びっくりしました。天野さんが僕のこと好きだったなんて」
遥「えへへ…もう天野じゃなくて遥でいいよ」
黒子「遥…さん」
遥「テツヤくん、すき!」
幸せそうに笑う遥さん。
僕は決めた
キミを必ず守ると。
汚い物には触れさせたりしないと
キミを心から愛すると
キミのそばにずっといると。
キミを愛した瞬間
僕は
止まらないことに気付いた