第2章 全てを貰います
しかし、困りました。
今度、秀徳との試合があります。
遥さんはどんな面持ちで見守るんでしょうか…。
遥「テツヤくん?」
黒子「あ、はい」
遥「もー聴いてたの!はい、メニュー!もう順番くるよ?」
黒子「あっ…すいません」
遥「ここのシェイク美味しいよね、私はきなこ味!」
黒子「じゃあ僕はいつもの…」
遥「バニラシェイク?ふふ」
黒子「はい」
店員「いらっしゃいませー!」
遥「えーと、バニラシェイクと…」
今日は少し寄り道です。
いつも僕が通うファーストフード店。
たまにはこういうのもいいですよね。
黒子「じゃあ座りましょうか」
遥「うん!」
僕たちは窓際の席に向かい合って座り、シェイクを飲みながら他愛ない話をする。
黒子「…そういえば、今度の試合、遥さん見に来るんでしたよね」
遥「…真ちゃんのこと?」
黒子「…はい」
遥「んー、行くよ!」
黒子「…でも複雑じゃないですか?」
遥「うーん、でもテツヤくんが頑張ってる姿見てみたいし、真ちゃんに負けずと挑んだ姿、かっこいいと思う!」
黒子「…ありがとうございます。いつもは緑間くんの試合、見に行ってたんですか?」