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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《4》

第8章 誠凛へ




ちょうど伊月が抜けたところに頑張っている新入部員や後輩に声をかけていた日向が加わった
苗字からドリンクを受け取り、お手本かと言うくらい早く筋トレをしている伊月を見て木吉をじっと睨んだ


「伊月になんか言ったのか」

「いーや?身長の話をしただけだ」

「…なるほどな」

「そーいや名前、昼はどうなってんだ」

『私が昨日から作ってきたのをリコさんのお父さんが運んで下さいました』

「ナイスだ!」


いきなり肩をビクつかせた彼女を見て、日向は反射的に謝った。その横で「名前のメシかぁ、楽しみだな」とのんびり言う木吉の後ろから小金井と水戸部、土田がやってくる


「日向、木吉いつまで喋ってんだ監督怒るぞ」

「いやつーかもう怒ってるんじゃない?な、水戸部」


こくりと頷いた水戸部の横で、小金井「でも名前ちゃんが作った昼飯は楽しみなのは分かる。美味いし」と1人うんうん。と水戸部同様頷いている

張本人の苗字は照れながらも「ご期待に添えるよう、頑張ります」と言った。あとはもう温め直すだけなのに、何を頑張るのだろうか


「ほら日向君達!練習始めるわよー!ちゃんと後輩の見本になりなさい!」

「ほーら言わんこっちゃない」

「見本になりなさい!」

「リコの真似かぁ?似てるなぁ」


ははは。と笑いながら去っていく背中を見て1人になり落ち着いたのか、それとも寂しさか分からないが小さく溜め息を吐いた

するとまだ残っていた水戸部が苗字の頭を優しく撫で去っていく
それが少し嬉しくて、スクイズの入ったカゴをを持つ手にぎゅっと力を入れて邪魔にならない場所に置くため移動することにした




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