第48章 さよならを
「オレ名前ちんにお菓子作ってほしかったなー」
『ありがとう
紫原君は最後まで食べ物ばっかりだね、お好み焼きでいい?』
「うん。今度作ってねー」
「じゃあオレとはまたホッケーするか」
『青峰君相手じゃ勝てないよ…けど、今度があるならぜひよろしく』
無表情に見える彼らだがいつもより視線が優しい気がすると、それぞれからも可愛らしい封筒の手紙を受け取り握手を交わす
それに似合わない前の2人に比べて大きくごつごつした手になんだか寂しさを覚えていると、指先にテーピングを施した手とともに手紙が差し出された
「…もう泣くんじゃないぞ」
『緑間君には弱いとこばっか見せちゃったね。大丈夫だよありがとう』
「名前っちが1番最初にオレの名前呼んでくれたの嬉しかったっスよ!」
『結局黄瀬君呼びで落ち着いちゃったけどね。黄瀬君の明るい所、私結構救われてたよ』
「ほんとに!?じゃあこれからも明るく頑張るっス!」
「うるさいと明るいは違うのだよ黄瀬」
「そんなことないっスよ!オレ明るいよね名前っち!」
笑っていると黄瀬から手を差し伸べられ握手を交わすとブンブンと上下に振られる
同じく緑間にも手を差し伸べられたのでテーピングが特徴的なその手に、自分の手を重ねお互い優しく力を入れて握った
その後交わせていなかった赤司と握手を交し、桃井とも握手しようとするともう1度桃井が抱きついてきたので苗字も背中に腕を回し、離れると少し緊張している火神と彼女の目が合う