第24章 動物園

「ライスの大8個来たよ」

『多くない！？』

「多くねぇよ、女子以外だろ」

「オレは普通盛りで良かったのだよ」

「紫原のに乗せときゃ食うだろ」

「食べる食べる～」

「ボクの分は火神君にあげますね」

「どーせ足りなくなるからな、もらっとくわ」

「赤司が大盛り食べれんのか？」

「これくらいならいけるが、糖質がオーバーしてしまうから紫原のに乗せておくよ」

「ありがと～赤ちん」


食べ放題なんだからあとから大盛りを頼めばいいのにと赤司から流れてきた普通盛りのご飯を桃井に流し、自分の分ももらう


「あー青峰っちそれオレが育ててた肉！」

「なら名前書いとけよ」

「おい青峰！焼けてねえからって触った肉戻すんじゃねえよ！」

「火神君、ボクタンが食べたいです」

「オレ今焼いてんだけど！？」

「黒子、オレハラミ食いてえ頼んでやるよ。塩でいいか？」

「すみません、お願いします」

「他頼む奴あったら言えー」

「キムチお願いします！」

「ここまで来てキムチか高尾…」


タブレットをいじる虹村を見ながら、なんだか向こう側はパワーフォワードとスモールフォワードが集まってるなと気が付いた。黒子は除くが

苗字がの周りにはポイントガードにシューティングガード、センターと守る人ばっかりである。なぜだろう

ただ明らかに守る人が多い方が平和なので高尾が良い感じに焼いてくれたお肉にたれをつけ、各々食べる


「紫原ピーマン食うか？」

「えーいらない。ミドちんにあげなよ」

「なぜオレなのだよ」

「おんなじ緑色だからー？」

「ハハッ、確かにピーマンの色してるわ！じゃあ赤司パプリカな」

「…構わないが、何なんだいそれは」

「今紫原が言ってたじゃん。同じ色だから」

「じゃあ名前は人参だね」

『…わー、嬉しいなあ』


少し焦げ目がついた人参をお皿の上に乗せられた。まあ確かに同じオレンジ色だと騒がしい彼らの話声をBGMにしながら食べ進めた