第24章 動物園
「ごめ~ん、電車遅れてた~ミドちんも遅れてるからいいよねー」
「オレは高尾の練習が長引いたのだよ」
「センパイの就活のストレス発散に使われたんだっつの!ワリィな赤司」
「オレたちも今来たところだ。大丈夫だよ」
「ボク1番最初に着いたんですけど店員さんに気が付いてもらえなくて、青峰君と虹村さんが来るまで大変でした」
「おう、来たらテツが待合で1人座ってたからびっくりしたわ」
「つーかオレらのことビックリさせるつもりだったろ黒子」
「そんなことありません」
「テツ君のそういうお茶目なとこ好き…!」
『いやどこも好きだよね?』
一部が間違いないと頷いているところ、高尾が緑間を引き連れて飲み物を取って戻ってくる
全員に飲み物が行きわたったのを確認して、赤司が小さく頷いた
「とりあえず揃ったから乾杯するか」
「なんの乾杯ですか」
「1年間お疲れでいいんじゃねぇか」
「じゃあ虹村さん、お願いします」
「はぁ?赤司じゃねぇのかよ!」
「誰でもいいから早くお肉食べさせてー」
「紫原の言う通りだろ、早くしろ」
「お好み焼きんときもこんな感じだったな、じゃあ期待に応えてかんぱーい」
「「かんぱーい!!」」
割れないグラスをぶつけ合い、軽い音がする
タイミング良く注文したお肉が届き始めたので、テーブルに2つにある網を片側は高尾がトングを持ち、片側は火神がお肉を焼き始めた
その間に座る紫原は両側からお肉をもらおうとしているのだろうかと推測するが、そんな苗字の脳内はなぜこうなっているのか分からずはてなマークが脳内を占めている