第4章 目覚めた彼女
「初めまして…かな?名前ちゃん。桃井さつきです
名前ちゃんとはね?帝光中で一緒にマネージャーやってたんだよ!
それで親友だった…ううん親友なんだから…また仲良くしようね!」
『さつき…ちゃん』
「…次、誰だ」
「あ、じゃあオレ!黄瀬涼太ッス!
レクリエーションの鬼ごっこで仲良くなって、3年間同じクラスだったんスよ?
そんで、バスケではSFでこの中で1番最後に入部したッス!」
『…黄瀬、君?』
「じゃあ…オレいくわ。青峰大輝
お前とは…なんだったかな、さつきがてめーと仲良くなったことで仲良くなった
よくお前に勉強教えてもらってた」
『…青峰君』
「じゃあ次は…ミドちん?」
「…緑間真太郎。ポジションはSG、7月7日生まれの蟹座だ
お前とは赤司と居たところから仲良くなって、副主将故に話す機会も多かったのだよ。よろしく頼む」
『なのだよ…緑間君』
「…赤ちん、次いく?」
「オレは最後でいいよ。黒子か紫原で決めてくれ」
「んー…じゃあオレいこっかなー…紫原敦
名前ちんとは鬼ごっこの景品交換して仲良くなったよー
バスケではCでー…名前ちんとは2,3年生で同じクラスだったー
あ、あとお菓子が好きー」
『紫原君…』
「じゃあボクですね、黒子テツヤです
名前さんとは熱中症で倒れてるところ助けてもらい、色々あり仲良くなりました
僕は名前さんと高校も一緒で、同じバスケ部でした。よろしくお願いします」
『黒子…君』
「…先ほど会ったが、赤司征十郎だ
名前とは幼い頃雪さんからの紹介で知り合い、そこから中学までは大体一緒だった。そうだね…生徒会も一緒だったよ
いきなりで困るかもしれないが、仲良くしてくれ」
『赤司君は…覚えた』
その後も少しの間彼らの名前を覚えようと何回も口にしている彼女は、何か情報を得ようとしていたのだ
しかし皮肉にも彼女が望む情報は何も手に入らず、記憶にはただ彼らが追加されただけだった