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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《4》

第18章 ウィンターカップ 後編





「おっしゃ行くぞお!」

「「おお!」」


迎えた準決勝、昨年の優勝・準優勝校が当たる試合のため、観客も注目しているようだ

鮮やかな赤い髪が見えたので目を凝らすと赤司と実渕、葉山、根武谷が反対の席にいるのが見える

勝てば決勝戦、当たるのは前の試合で勝利した秀徳。決勝リーグのリベンジを果たしたい誠凛は負けるわけにはいかない

最初は洛山のペースにのまれたが、誠凛は執念を見せてペースを取り返し逆転する


「いいぞー!!がんばれ誠凛!!」

「負けんな洛山!!意地見せろ!!」


試合時間はあっという間に過ぎていく。休憩時間も落ち着かなくてその場に観客席に座っていることが出来ず体育館を出たあたりをウロウロする

黒子と火神がついて来ようとしたが、落ち着かないので丁重に断らせていただいた

とりあえず缶の飲み物でも買って一息つくかと、自販機でお茶を買い振り返ると人がいた


「苗字」

『わ!ま、黛さん…びっくりしました』

「そうか」

『あれ、赤司君たちと一緒にいなかったですよね?』

「団体行動は嫌いなんでな」


京都は一緒に来ていたのにと考えるが、彼の性格を考えるとよく分かる

お昼だって彼はいつも1人で屋上で食べていた


『…お昼?』


なんでそんなことを知っているのだろうと疑問に思った。彼とは同じ高校でもないし、一緒にいたという話を聞いたこともない

自分の知らない記憶に考えていると黛が無表情でこちらを見ていた





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