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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《4》

第16章 臨時マネージャー就任





「苗字」

『わ!あ、火神君、なんで!?』

「いや練習早く終わったから見に来るついでに迎えに来た」

『え…ありがとう?』

「おう」


丁度火神のことを考えていたから必要以上に驚いてしまったが、彼は特に気にしていないようで苗字はほっと胸を撫で下ろす


「あら火神君、いらっしゃい。うちのエースと対戦してく?」

「もちろんそのつもりだ!…です」

「もう少しで自主練の時間だから少し待っててちょうだい」

「ウス」

「そういえば火神君、来月の合宿どうする?参加できる?」

「参加するに決まってる!だろ!です」

『火神君の変な敬語久々に聞いた』

「相変わらずなのよコレ、ありがとう
ウチの子たちも火神君が来ると喜ぶわ。名前ちゃんも来るからよろしくね」

「行くのか」

『うん。お手伝いに』


事前に苗字が誠凛の臨時マネージャーをやっていると聞いているので、彼女が合宿に来ることに疑問は抱かなかった

話しているうちに今日の練習の山すべてが終わり、あとは自主練習となる

マネージャーがやることはそこまでないが、火神が彼らの練習に付き合うのであれば待った方が良いだろう

自主練習で部員ほぼ全員と1on1したのではないかというくらい戦った火神を待てば、外はすっかり真っ暗になっていた


『苗字、帰るか』

『あ、うん。リコさんまた明日、よろしくお願いします。』

「はーい待ってるわね!」


まだ自主練習を続けている人がいたが、彼らを待つ必要はない

「また明日!」と声をかけてくれる後輩に手を振って体育館をあとにした





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