第16章 臨時マネージャー就任
そんなやりとりの末、臨時マネージャーを始めた苗字は相田から指示をもらわなくてもその場を察して臨機応変に動けるほどに成長している
なんだかんだ予定がある日でも終わってから来たり、今のところ皆勤賞を狙えそうである
「名前ちゃん、来月誠凛の創立記念日と土日合わせて3連休になるから、リフレッシュがてら温泉行こうと思うんだけどどうかしら?」
『温泉ですか』
「もちろん市民体育館借りて練習するわよ!」
『ウィンターカップ目前ですもんね』
「まあ、その前に予選だけどね」
スマホのスケジュールアプリで予定を確認するが講義以外特にない
文化祭も終わっているし、今まで休んだことはないし1日休んだくらいで単位落とすことはないだろうと考える
『参加出来そうです』
「助かるわ!大学バスケリーグも落ち着いたころだから、日向君達も来てくれる予定よ」
「オレ黒子先輩にも来てほしいです!」
「あら夜木君、聞いてたの」
「はい!主将として名前さんにも温泉来てほしいって頼みに来たところです!」
「名前ちゃんは来てくれるわよ。黒子君達も来てくれたら嬉しいわね」
「本当ですか!嬉しいです!
オレ黒子先輩に連絡してみます!」
「そうね、後輩から来てほしいって言われたら黒子君も喜ぶと思うわ」
「ハイ!」
駆けていく夜木の背中を見ながら火神君も来てくれるかなと苗字は考える
1部リーグの入れ替え戦にも、降格にも該当しなかったと大会の結果は把握しているが、練習の日程までは把握していない
リーグ戦真っ只中の時よりかは忙しくないだろう、だとしても忙しいから無理かなと、期待を持たないようにしていると彼女の後ろから大きい人影が現れる