第4章 ~OSHITARI KENYA~
部活の休みの日、謙也は少し緊張気味に待ち合わせ場所に向かっていた
まさかからデートに誘ってもらえるやなんて
うわ、顔がにやける...
謙也はにやける顔をおさえつつ、足早に公園へと辿りついた
携帯の時計を見ると待ち合わせの時間まであと15分もある
(ちょっと早よ着きすぎたかな?)
携帯をしまいながら待ち合わせ場所の噴水の前へ行くと、揺れる黒髪に目を見張る
(?)
風に髪を揺らしながら噴水の縁に腰かけ、が本を読んでいる
(ホンマに...キレイやな)
謙也は少し見とれると、はっとして近づいていった
「!!」
「あ、謙也♪早いねー?」
「の方かて...待った?」
「んーん、天気いいから早めに出ただけ、それに謙也待つの嫌いでしょ?」
「知って...」
「この間、侑士に聞いた」
「そか...」
侑士に聞いたのは癪だがが自分の為に早く来てくれたのはすごく嬉しかった
「ほんなら行こか!」
「うん♪」
と謙也はごく自然にデートを楽しんでいた
そしてあるカフェに入り注文を済ませると一息をついた
「ここね、前から来てみたかったの!!もーいつも人がいっぱいですんなり入れたから嬉しー♪」
「よかったなぁ」
目の前でニコニコするに自然と笑みが零れる
(うわ、なんやめっちゃデートや...)
買い物にカップルに人気のカフェでお茶、セオリー通りなデートに謙也は感動すら覚えていた
運ばれてきたケーキを食べる
甘酸っぱさとカフェに漂う甘い香りがくすぐったく感じる
食べ進めているとがじっとケーキを眺めている
「....食いたい?」
の前に自分のケーキを置くとはパァと顔を輝かせ美味しそうに口に運んだ
「ははっ!可愛え♪」