第6章 ~ZAIZEN HIKARU~
はオレの背中に腕を回しながら囁く
「光、言っていいよ...いいよ、言っても」
オレはその言葉にをかき抱くように顔を埋めた
「....寂しい」
「うん」
「むっちゃ寂しい...」
「うん...」
「...おらんくならんで...」
「大丈夫だよ...大丈夫」
こんなんただの駄々っ子や
ガキ以下...
でもの声は、オレにスッ、と入ってきて心地いい
オレはすり寄るようにに抱きついていた
どのくらいそうしていたのか、
暫くして、落ち着いたオレはゆっくりとから離れた
「...すんません、こんなガキしかせんコト...」
「私は嬉しかったよ?」
「ぇ...」
「光がこんなに思ってくれて...すごく嬉しい♪」
「ぁ...」
オレの目から止まったはずの涙が、また零れ落ちた
「また泣く~」
は笑いながら細い指でオレの涙を拭う
そんなの瞳もまだ濡れていて、オレは余計に胸が締め付けられた
泣き過ぎて頭痛い
頭がボーッてなる
何も考えられへん
次の瞬間、自分の口から意外な言葉が発せられた
「...好きです」
「え....」
「好き...なんです」
「光...」
「ずっと...好きやって...オレ、のコトが...」
「分かったから...」
ポロポロとアホみたいに泣くオレの涙を何度も拭いながら、
は笑う
「あのね...私も好きなんだよ?」
「っ.....」
「ずっとずっと...光が大好き」
そう言ってはオレの唇に触れるだけのキスを落とした
「ぇ.....ええっ!?///」
「あ、泣き止んだ♪」
顔を真っ赤にさせ混乱するオレは、気付いたら涙が止まっていた
華が咲いたように笑うにこれが現実だと実感させられる
(やっぱ...センパイには敵わんわ///)
くしくも、オレがした方法で涙を止められたオレは、
いつの間にか...
笑っていた
〝キスしたら.....泣き止むかな?”
~ZAIZEN HIKARU~ FIN