第4章 ~OSHITARI KENYA~
「あーあの2人めっちゃ仲ええし、さんかなりの美人やしお似合いやわ!!美男美女で部長とマネージャー...いや叶わんわ~」
「そうそう、告る子も言ってた!さんおるから躊躇するて」
「ええな~、あんな仲よくて」
「でも恨めんのよねーさんホンマ性格いいしエエ子やし」
「やっぱ白石くんも好きなんかな?」
「せやない?なんかちゃうもん、さんへのオーラとか...」
「さん好きっていう男子いっぱいいてるけど白石くんおるし、牽制されとる言うてたもんな」
謙也は話を聞きながら汗がダラダラと出ていた
(てかオレは?オレも一緒におるのに全く話に出てけぇへん...)
そんなに自分は眼中にないのか
でもそれよりショックなのはと白石がお似合いだということ
(美男美女、そんなんオレかてわかってる...)
「てか忍足は?」
(オレ!?)
「忍足~?あー顔はまぁええけど...」
「ねぇ?なんてゆーかガキ?」
謙也の心臓に矢が突き刺さる
「せやね~おもろいヤツではあるんやけどなんかねー...さん達とおるせいか余計にそう見えるわ」
「あー確かに、忍足は...似合わへんなー」
その内容にガンと頭を殴られたような衝撃が走る
似合わない、そのコトだけがショックだった
自分でも似合わないなんて分かってるはずなのに、
他人から言われるとこうもキツイのか
(....結構、クルな...)
謙也は自嘲気味な笑みを浮かべるとその場を去った