第4章 ~OSHITARI KENYA~
謙也は屋上で息を整えると先程のことを思い出していた
「はぁ....」
何やったんやろさっきの
のコト下の名前で呼ぼう思た急に顔が熱なって
「.......」
「あ、やっぱりここにいた」
「うおわあああぁぁぁ/////⁉︎」
ポツリと呟いたと思ったら急に扉が開いてが現れる
謙也は心臓が飛び出そうなくらい驚き、不審な動きになる
心臓が速い
鼓動がびっくりするほど速い
それに絶対に顔も赤いはず
はそんな謙也の様子に疑問に思っているはずなのに
それには触れず謙也に近寄ると柵に凭れかかった
「やっぱり呼んでくれないんだ」
「べっ別に呼び方なんてなんでもエエやん....」
「そうなんだけど...小春やユウジは名前で呼ぶんでしょ?なんで私はダメなのかなって」
「...白石や財前やって苗字やん」
「ん....」
は少し面白くなさそうに目を伏せた
「...珍しいな、がそんな駄々こねるみたいになるなんて」
「別に誰彼構わず駄々こねてる訳じゃないもの...」
はフウとため息をつくと頬杖をついた
「謙也以外には、こんなコト言わないよ...」
その言葉に謙也は開いた口が塞がらない
そして頭を抱えるとしゃがみ込んだ
アカン
アカンやん
なにそれめっちゃ可愛いちゅーか嬉しい
はそんなつもりないやろーけどこんなん言われたら...
しかも白石とか他のヤツにむっちゃ優越感感じるとかどないやねん
「謙也....?」
心配そうに話しかけるが可愛くて、
謙也はスクッと立ち上がるとの肩を掴んだ