第3章 ~SHIRAISHI KURANOSUKE~
白石はを追いかけ続ける
距離は大分縮んでいるもののの足は速く、本気で逃げてるんだと思った
(なんや俺....変態やないか?)
そう思い自分に引きつつも追いかけなきゃいけない気がした
今じゃないと引き返せないと思った
私は階段を上りきると屋上への扉に手をかけた
そしておもむろに開けると中から扉を閉めようとした
それが唯一の遮断できるものだったから
(もう来ないで...!!!)
扉があと数センチで閉まるかという時、隙間から包帯をした手が伸びてきてガンッと大きな音が響いた
鉄の扉は閉められることなく蔵の手によって閉まるのを防がれていた
「っ.....!!」
「はぁっ.....」
蔵は扉に手をかけたまま少し荒くなった息を整える
「もう....変態でもなんでも..ええわ」
掠れた声でそう呟いたかと思うと急に引き寄せられ蔵の唇が重なった