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四天恋物語★テニスの王子様

第3章 ~SHIRAISHI KURANOSUKE~


頭がまっしろだ
どうしてこんな行動をとったんだっけ
それさえも分からなくなっていた

急に押し倒された蔵は痛さと驚きで眉をしかめている

「痛っ....いきなり何―――」

「どうして....」

どうして蔵がそんなことを言うの
私の気持ち知ってるはずなのに
なんで蔵が――――

「....?」

蔵のシャツを握りしめ顔を伏せる私の顔は蔵には見えない
困惑する蔵に言いたいコトは一杯あるのに何も出てこない

もう嫌だ
頭がガンガンする

私は蔵の髪を掴むと強引に口付けた

「なっ....!?」

蔵が身じろぐが私はそのまま唇を重ね続けた

「.....っ......」

その声にゆっくりと唇を離す
蔵の熱い吐息が私の唇に触れ、
その瞬間、蔵の頬にポタッと水滴が落ちる
それで漸く自分が泣いてるんだと気付いた

「.....好き.....大好きっ...」

涙が溢れ言葉が紡ぐことが出来ず、漸く出た声は今にも消え入りそうな声で
はそれだけ呟くとそこから走り去った






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