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四天恋物語★テニスの王子様

第3章 ~SHIRAISHI KURANOSUKE~


どうしたらいいのかわからない
それが答えだった

多分これ以上言ってもお互いに答えは出ないし
いい方向に向くとは思えなかった

なら私は――――

私はぎゅっと目を閉じるとゆっくりと開き、蔵に視線を合わせた

「私は....蔵が..蔵のコトが好きだよ」

蔵が驚いたように私に視線を合わせる

私にもう迷いはなかった
蔵がどうとか関係ない
私は蔵が好き
それだけは紛れもない事実だったから

だからどんな返事でも受け入れる
そう言い聞かせたのに

蔵は何も言わず、日誌を私から取ると静かに教室を出て行った

なかったことにするつもりなんだろうか
返事すらされなかった
それより...目を合わせてくれなかった

「もう...ダメなのかな...」

蔵はどんな顔をしていたんだろう
一人残された私は自嘲の笑みを浮かべた
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