第2章 ~prologue~
四天宝寺テニス部
西日本大会優勝や昨年の全国大会でもベスト4に入るなど
名だたる強豪校である
今年こそは全国制覇とテニス部は休みも関係なく練習に励んでいた
それだけ名だたる学校なだけに春休みにも関わらず、
フェンスの周りには観客か絶えることはなかった
「みんな正門閉めてんのにご苦労なこったなー」
汗を拭きながらバンダナをした一氏ユウジが呟く
「ホンマやね~あっ!!可愛い子ロックオン~❤❤❤」
坊主でメガネの金色小春は明らかに男子を見ながら体をクネクネさせる
「浮気か小春!!!」
ユウジがヤキモチを焼くなか、休憩になったのをきっかけに
レギュラーが集まってくる
「なんやーいい子でもおったんか小春」
金髪に脱色した忍足謙也がユウジの肩に手を置きながらフェンスの向こうを見る
テニス部はテニスの強さだけでなく、容姿が整ってる部員も多く、ファンの女の子達が大半の観客であった
そんな女の子達を悪いとは思いつつも品定めしてしまうのも
思春期がゆえである