第3章 ~SHIRAISHI KURANOSUKE~
「............」
白石君黙っちゃった
金ちゃんの理屈はめちゃくちゃだしそんなに考えるコトじゃないんじゃ..
「なーナンで?ナンで?謙也かて謙也やし金色も一氏も小春ちゃんにユウくんやし、ナンで白石君なん?」
金ちゃんのナンでナンで攻撃の後、私と白石くんは一緒に帰っていた
歩くなか白石君の口数は少ない
(まだ考えてるのかな..)
私は白石君の顔をソッと覗くと白石君と目があった
「ぁ...」
タイミングよく合った視線は外されることはなく、
整った顔に見つめられた私は恥ずかしくなってきて睫毛を伏せた
「そういや..」
「え?」
ポツリと呟かれた声に私が視線を戻すと白石君はもう正面をむいていて、少し残念な気持ちになった
「そういやずっと白石君やなーって」
「...白石君だってじゃん」
「せやけど..」
そう言うとまた黙ってしまった
私も何故かと言われたら黙ってしまう
ずっと白石君だったし、他の人からはこう呼んでと言われたり皆が呼んでたりしたからで..
「あの、私ちゃんと白石君のコト好きだよ?」
「はっ!?」
「いや、金ちゃん仲悪いみたいにいってたし..ちゃんと仲いいし..むしろ一番仲いいって勝手に思ってたり..」
(好きとか..簡単にゆうたらアカンやん..)
俺はの言葉に動揺してしまった
一生懸命に話すはなんや可愛くて
俺は口元が緩みそうになるのを必死でこらえた
「だから..名前で呼んでもいいですか..?」
チラリと俺を見る顔は自然と上目使いで
さすがにこらえられなくなった口を手で塞ぎ視線を逸らしながら言った
「え、ええですよ//」