第3章 ~SHIRAISHI KURANOSUKE~
「え?」
「全然カッコ悪くなんかない!!一生懸命でがむしゃらな白石君はむしろすごくカッコいい―――」
私はそこまで言うとはっとして口を閉じた
(うわ、私ナニを熱くなって..)
白石君は黙ったまま手を伸ばしてきて、
私は思わずギュッと目を瞑った
すると眉間を軽く押されて私は目を開けた
「....?」
「ココ、眉寄せすぎて顔怖なっとるで?」
私が咄嗟に額を抑えると、白石君はフッ笑みを浮かべた
「見られたので良かったわ」
言わないでと言われなくても言うつもりもなかったが
皆が知った所で誰も否定しないのにと思う
完璧でいなきゃいけない彼の肩書を壊したくなって
私はもっと白石君を知りたくなった
「白石君のコト...もっと手伝わせて?」
白石君はその言葉にクシャッと笑ってくれた
その笑顔も初めて見せてくれた気がして私はドキドキが止まらなかった