第3章 ~SHIRAISHI KURANOSUKE~
最初に口を開いたのはさんやった
「あの、白石君..ごめんね?きゅうにこんなコトになっちゃって」
「え?いや、さんが謝るコトちゃうやろ、あんのおっさん..また適当に...」
(しかもいきなし名前呼び捨てやし..)
俺は小さく息を漏らした
「災難やったなさん、いきなしマネージャーやって..色々勝手分からんやろうに」
「あの..私、あるよ」
「え?」
「経験者、一応...」
「えー?そうやったん!?俺はてっきり..」
俺は勘違いで先走ってセンセにわーわー言ったのを思い出し恥ずかしくなった
「うん、でも嬉しかった、あんな風に言ってくれて」
「..っ――――」
ニッコリと微笑んださんはすごく綺麗に笑っていて
ドキとなった心臓に余計に俺は恥ずかしくなった
それから俺は皆にさんがマネージャーになるコトを告げると皆ガッツポーズをして喜んだ
特に謙也の喜びようはハンパなかった
まぁ新しく1年も入ったコトやし、仕事も増える
特に今年の1年は手ェかかりそうなんおるし..
さんとなら上手くやっていけそうや
俺はそんな根拠のない確信を持っていた