第6章 ~ZAIZEN HIKARU~
暫くして、部内で追い出し会...引退式を行った
ただ皆で騒ぐだけの会やけど、これで集まるのはホンマに最後やった
センパイらがまとめとして、次々に後輩らに一言話す
オレは黙ってそれを聞いていた
「オレらからは以上や、さっ!も何か言いや」
「はい...」
マネージャーのが皆に向き直り、話する
これで本当に最後なんだと改めて実感する
「本当にありがとう...そして光!」
「!」
「気負わなくていいよ、光が光のテニス部を作っていくんだから...光ならいい部長になれる」
「オレが?」
「そう!ずっと見てきたんだから...保障する♪」
柔らかく笑うを見ながらも視界は暗くなる
折角、好きな人が自分を気にかけてくれてるんのに...
全然嬉しくない
「ども...」
オレはそれだけしか言えんかった
「ならこれで全部やな!じゃー最後の締めは...財前!」
「は?」
「新部長やん!なんか言うとき!!!」
部長に急かされオレは前に押し出される
「別に言うコトなんて...」
「えーやん♪早よぅ!!」
言うコトもまとまらないままオレは話し始める
「えー...最初のうちは、やたら絡んでくるんがうっとーしいとか、しょーもないコトばっか言いよるしアホちゃうんかなとか」
「出た、毒舌♪」
皆はそうヒソヒソ言いながらも笑っている
「ラブルスは何回キモイと思ったんか分からんし、真面目にやっとんのか訳わからんし」
「いやん、光きゅんたら❤」
「テニスしててもしてなくても、皆わーわーいっつもやかましくて...」
オレが話す中、さっきまで皆笑いよったのに笑顔が消えた
そんなにオレの毒舌が過ぎたか?
いや、多分驚いてんやろ
オレがこないに話すコトなんてないから
そろそろ辞めよう思ても、言葉が次から出てきて止められん
そう思った時には皆、静まり返っていた