第6章 ～ZAIZEN　HIKARU～

オレがと抱き合っていると、もの凄い勢いで背中から抱きつかれる

「....謙也さん」

「財前っっっ!!そないにオレらのコト慕ってくれてたんかっっっ!!!」

「....見てたんかアンタら」

ゾロゾロと顔を出すセンパイらを見て、オレは舌打ちをして顔を歪ませた

「えーやんえーやん♪」

「何勝手に解釈してんねん、そんなんとちゃうわ」

「おーい、怒りでタメ口なってんで」

ほら
オレがどんなに軽口叩いたって
センパイらは笑ってる

オレは一度だけ深く溜息を吐くと、センパイらに向き直った

「....ったく」

「財前？」

「アンタらがそこまで言うんやったら...引き継いだってエエですよ」

「光...!!」

「ま、しゃーないっすわ」

そういうオレは少し笑っていたのかもしれない
オレを見て皆も笑っていたから


ホンマは寂しいて言いたい
でも言ったらホンマに寂しくなるから


センパイらがおらんようなるてコトは...



もおらんようなるてコトや


オレはとの繋がりが無くなる気がして
気のない素振りを見せつつも胸が苦しくて仕方なかった


が笑顔を向けてくる


オレは隠すように


笑みを張り付けた