第6章 ~ZAIZEN HIKARU~
それから小春がいなくなって、ユウジが謝りに来て、
そして...光がやってきて隣に座った
「思いっきしヤラレてましたね」
「...さすがに痛かった」
「でしょうね、大丈夫なん?」
「うん、もう平気...でもユウジのが痛いよ」
「思いっきしイってもうたし」
「...なんで?」
「さぁ...」
そのまま無言になる
は小春に言われたコトを思い出していた
多分〝可愛い”て言葉はね
外見とかそういう意味やなくて
好きでたまらん~って時に勝手に溢れてまう気持ちの事
は睫毛を伏せる
気恥ずかしい気持ちとフワフワした感情
光が自分の為に動いてくれたコトが素直に嬉しかった
(理由が分からなくても...それでいいや)
今はその感情に素直になろう
の口端が自然に上がった時、光が口を開いた
「なぁ、何でこないなトコであの人と話してたんです?」
「えっ!?それは......2人だけの秘密...かな」
「そうですか...」
光は自嘲気味に笑ったかと思うと、立ち上がった
「少し、妬けるわ」
それだけ言うと殴られた箇所をクシャ、と撫で去って行った
「何で....」
私は撫でられた所を抑えると、顔を伏せた
心臓がうるさい
「っ.....///」
私は長い間、そこを動くコトが出来なかった