第6章 ~ZAIZEN HIKARU~
それから暫くして、ユウジはと小春が裏庭で話しているのを校舎の陰から覗いていた
「なんやコレ何話てんねん...浮気かっ!!全く聞こえんっ」
「覗きはアカンで」
「財前もちゃっかりおるやん...」
「オレはまたに悪させんか見張ってるだけですわ」
「ふーん...」
ユウジは達から視線を逸らすと、財前に向き直った
「財前て...けっこー怖いよな」
「は?」
「自身は気付いてへんけど、こっちはお見通しやっちゅーねん」
「......て、一氏さんに言われても」
「ま、その通りやけど」
その頃、は小春に呼ばれて芝生に腰かけた
「何かあったの?」
「え?」
「いきなし可愛いとか言うし、まっアタシの可愛さは今に始まったコトとちゃうけど♪....何か言いたそうやで」
「んー...」
「ムリには聞かんけど...もちろん2人だけの秘密にしとくで」
は俯きながら芝をいじっていたが、漸くポツリと語りだした
「あの、ね...ある人の話なんだけど...その...最近、よく可愛いって言ってくるんだけど...」
「あら」
「でね、多分ていうか絶対にからかってるだけなんだけど...だけど...」
そう言うの顔はみるみる赤く染まっていく
「だけど...その人にそう言われるのが...イヤ、じゃない..とか思ったら...本当に可愛い小春がいいなーって...」
のその言葉に小春はフッと微笑んだ