第6章 ~ZAIZEN HIKARU~
はいつもニコニコしている
どんなことでも常に笑顔だし、楽しそうで
だからまさかこんなを見るなんて思ってもいなかった
休み時間、オレは昼寝する場所を求めて裏庭の方へと足を運んでいた
芝は柔らかいし、適度に木々に覆われているので誰にも邪魔されずに寝るにはもってこいの場所で、オレの恰好の癒しスポットだった
そこに辿り着いた時、オレはある人物が木の陰にいるのに気づき、足を止めた
(?)
そこにはが木に背中を預けて立っていた
そしてその表情を見てオレは息を飲んだ
は....泣いていた
何があったんかは知らん
悲しいコトがあったんか、悩みでもあんのか
理由はどうでもええけど初めて見たな...
はポロポロと涙を流していて、ひたすら涙を拭っている
(あの人でも泣くんや...)
人間なんやから泣くんやろうけど、あのいつも笑顔な人が泣くなんて自分の中にはなかったから結構驚いている
でもそれよりも
オレはその姿に
欲情した
(キスしたら...泣きやむかな...)
あの泣き顔に
オレは欲情した